上方落語協会の6代桂文枝会長(71)が28日、大阪市内で大阪6地下街キャンペーンに出席し、巨人ファンから阪神ファンへ“鞍替え”した理由を明かした。

 文枝はもともと、長嶋茂雄氏の大ファンだった。

 巨人を応援していたものの、87年の江川卓引退と、同オフのドラフトで長嶋一茂指名を巨人が回避したことから距離を置き始めた。

 それらとほぼ同時期、89年には、母校関大の先輩である故村山実さんが阪神監督に就き、阪神へ強い愛着を感じるようになったという。さらに、03年の阪神18年ぶり優勝が決定打に。地元の関西が祝勝ムードにわき上がる中、阪神びいきのスタンスを明確にした。

 「今は、100%、阪神を応援しています」

 この日の会見は、なんばウォーク、ドーチカ、コムズガーデン、NAMBAなんなん、ホワイティうめだ、あべちかの6地下街がタイアップしたキャンペーン発表。11月4~16日に開催され、文枝が「地下街」をネタに創作落語を作り、来年1月29日、大阪・なんばグランド花月で特選らくご名人会へ400組800人を招待するもの。

 文枝は地下街を盛り上げようと、応援する阪神の日本一を祈願し「阪神にも(日本シリーズ)優勝してもらって、地下街を行進して大阪を盛り上げてもらいたい」と、御堂筋パレードならぬ、地下街パレード案を披露した。

 地下街だけに、警備上の問題から実現の可能性は低いが、地元関西の活性化をねらった文枝の提案だった。

 強いタイガースとともに関西を盛り上げたい-。「甲子園に戻ってきて、優勝してもらいたい」と、エールを送った。

 そんな文枝は、その思いが強すぎてか、同じく関大出身の山口高志投手コーチと「メル友」で、同コーチに継投案を提案しているとか。「山口さんにはこういう投手リレーはどうでっか、と、メールしまして、今のとこ、一応僕のメール(の文面を)守ってくれてます(笑い)」と話していた。