10日に進行性核上性まひのため死去した女優夏目雅子さんの母の小達スエ(おだて・すえ)さん(享年74)の通夜が13日、東京都文京区千駄木、在家日蓮宗浄風会館で営まれた。長男一雄氏の妻で女優田中好子(52)は「嫁ではなく、娘として接してくれました。偉大な母です。早すぎます」と涙を浮かべながら語った。心肺停止状態になった際、田中は海外にいたというが「待っていてくれました」と急いで駆け付け、最期は家族全員で見送ったという。次男のプロゴルファー小達敏昭プロ(40)は「あと10年、植物状態でもいいから生きていてほしかった。男っぽい、父のような母でした」と思い出を語った。

 ひつぎには雅子さんが82年のブルーリボン賞受賞時に着た着物で仕立てたスーツや大好きだったゴルフのクラブと敏昭プロの名前入りボールなどが入れられた。式場には三田佳子、中井貴恵ら約350人が弔問に訪れた。遺影は数年前、埼玉・川越市に遊びに行った際に撮影した写真で、法名は法泉院妙潤日季大姉(ほうせんいんみょうじゅんにっきだいし)。葬儀は14日正午から同所で営まれ、長男一雄(かずお)氏が喪主を務める。