東京・新宿の紀伊国屋ホールとシアタートップスの2劇場で同時進行する前代未聞の舞台「ダブルブッキング!」(作・演出堤泰之)が18日から27日まで上演される。人気の2劇場をダブルブッキングしたという物語を実際の2劇場で上演するもので、制作の難波利幸氏は「企画から3年越しで実現できた」。

 紀伊国屋で老舗劇団「天空旅団」、トップスで若手劇団「デニス・ホッパーズ」が同じ午後7時開演で初日を迎えるが、2時間前に斉藤慶太(22)演じるホッパーズ座長柏木が天空旅団公演に出演するという情報がネットに書き込まれ、騒動となる。両劇場の入るビルは約20メートルと近いが、劇場はどちらも4階。出演者23人は必ず1度は両劇場を往復し、斉藤も3・5往復するが、エレベーターを使わずに階段を利用する。難波氏は「けいこ場も2つ借り、演出家ももう1つのけいこの様子はモニターを見てやってます。2劇場はもちろん、1つでも面白いです」。