歌手吉田拓郎(62)が、来年を最後に全国ツアーから撤退することが28日、分かった。関係者によると、数日前に行われたニッポン放送「吉田拓郎

 残暑お見舞い申し上げます。」(31日午後1時放送)の収録中、ファンに向けて語ったという。

 拓郎はメディアにほとんど登場しないだけに、ツアーを楽しみにする全国の拓郎ファンにとっては衝撃的なメッセージだ。関係者によると、拓郎は番組で「来年1年間で、ファンへのありがとうの気持ちを込めた締めくくりツアーをやって、全国ツアーから撤退する」と明かしたという。ツアーには気力や体力、相当なエネルギーが必要とされる。拓郎は「それらのどれかが年齢によって足りなくなりつつある。旅に出て、すべての地域で絶好調の状態を維持する自信もない」と説明したようだ。

 拓郎は、03年4月に肺がんの摘出手術を行い、順調に回復したものの、07年には、慢性気管支炎と胸膜炎と診断され、ツアーを中止した。体調への不安が予想されるが、レコード会社関係者には「85%まで回復した」と語っていたという。今回もスタジオにギターを持ち込み「白夜」「祭りのあと」などを弾き語りで歌い、元気な姿を見せたようだ。

 ラストツアー後は、突然キャンセルしても問題のない会場で、気が向いた時に歌うというスタンスで歌手活動は続けるようだ。