覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた元人気AV女優菊地有紗被告(23=女優名・倖田梨紗)の判決公判が22日、東京地裁で開かれ、福島かなえ裁判官は懲役1年4月(求刑懲役2年)を言い渡した。裁判官から「初めて刑務所に服役することになりましたが、今回をよい機会として、薬物を今度こそたち切るようにしてください」と諭されると、同被告は反省した様子で「はい」と深くうなずいた。

 倖田被告はこの日、首回りを大きく露出し、胸のふくらみも目立つ薄手の黒い長袖シャツで出廷。昨年12月に覚せい剤と大麻の両取締法違反の罪で執行猶予判決を受け、わずか約2カ月後、猶予中の再薬物逮捕だった。福島裁判官は「有罪判決からわずか1カ月あまりで覚せい剤を使用しており、依存性は根深く、規範意識が鈍磨している」と指摘。一方、初公判で、婚約者が更生を支えると証言したことや、本人が反省していることなどを評価した。

 菊地被告は言い渡しの直前、「自分を見つめ、反省する場を与えてくれたことに、本当に感謝しています」と神妙な表情で述べた。退廷時には、婚約者と一瞬、目を合わせた。判決によると、菊地被告は、今年1月5日ごろ、東京都港区の友人女宅で、微量の覚せい剤を加熱吸引した。

 [2009年4月23日9時27分

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