桑田佳祐(55)が“忘年会”で今年の音楽活動を締めくくる。12月末に神戸と横浜で公演を行うことが10日、発表された。「桑田佳祐ライブin神戸&横浜2011~年忘れ!!

 みんなで元気になろうぜ!!の会~」と銘打った4公演。食道がんを克服し、今年9月に被災地支援の宮城ライブを成功させたばかり。ファンにさらなる元気を届けたいと、音楽界のお祭り男が、クリスマス、大みそかの公演開催を決意した。

 年末公演は「今年はいろいろあったけど、来年に向けて楽しく忘年会をやりましょう!」という桑田の気持ちを込めたステージになる。「忘年会」と表現した公演は、クリスマス真っただ中の12月24、25日に神戸ワールド記念ホール、同30、31日には横浜アリーナで開催する。桑田にとって神戸公演は14年ぶり。31日の開演は午後11時半の年越しライブ。年越し公演は、昨年は食道がん回復直後のため断念しており、4年ぶりとなる。

 今年9月10、11日に、被災地に元気を届けようと、宮城公演を開催した。久しぶりの大規模なライブだったが、持ち前のエンターテインメント精神を存分に発揮。ファンに完全復活を印象づけるとともに、桑田本人も強い手応えを得たという。関係者によれば、宮城公演の成功で、体力の回復に自信を持ったという。今回の公演タイトルに使った「みんなで元気になろうぜ!!」のメッセージは宮城のステージで発した言葉。年末4公演でもステージパフォーマンスを通じて、このメッセージを届けるつもりだ。

 これまで年末公演は、クリスマス後、大みそかにかけて集中的に開催するケースが多かった。今年は、クリスマスにも実施することで、お祭りムードをさらに盛り上げる。また、年末にまとめて4公演を行うのは、02年、07年に続く4年ぶり3度目となる。今年に入って、体調を考慮しながら音楽活動を続けてきた印象もあるが、宮城公演の成功に続き、今回の年末公演でお祭り男の本領を発揮するつもりだ。

 会場となる横浜アリーナは、サザンオールスターズとして、桑田ソロとしても、ファンにとっておなじみの舞台。今年は関西を代表する港町の神戸も加え、日本列島の東西でファンを喜ばせる。