デビュー25周年を迎える小説家宮部みゆきさん(51)の名作ミステリー4作品が、TBS系で5月に4週連続で放送されることが27日、分かった。一作家の原作が4週連続で、同局の月曜ゴールデン2時間枠(午後9時開始)で放送されるのは初めて。全作品の総発行部数が5000万部を突破し、世界18カ国で翻訳される人気小説家宮部さんのミステリーに、演技派俳優が集結する。

 1週目は、寺尾聡、速水もこみち、吹石一恵、香里奈らが、98年直木賞受賞作品「理由」に挑む。2週目は、伊藤淳史と田中麗奈に寺島進や柄本明のベテラン勢が加わる「スナーク狩り」。3週目は、長塚京三、仲村トオル、谷原章介に大森南朋らも参加しての「長い長い殺人」。最終週が、玉木宏、杏らによる「レベル7」だ。畠山渉編成担当は「日本を代表する作家宮部先生の作品に、ぜひ出演したいという役者が集まりましたので、とことん本気です」と期待を寄せる。

 「理由」は、8年前に大林宣彦監督が映画化したこともあるのだが、同編成担当は「映画に負けない作品になったと思います」と自信をうかがわせた。原作には登場しないオリジナルキャラクターの主人公(寺尾)も登場する。宮部さんには「『理由』という本の本質をよくとらえている」と絶賛されたという。どこまで骨太な作品に仕上がっているのか、注目だ。