女優沢尻エリカ(26)が、再び活動を休止していることが14日、分かった。7月14日公開の主演映画「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督)でオールヌードや激しいセックスシーンに初挑戦。エキセントリックな役柄にのめり込んだことも影響し、撮影を終えた今月に入り、心身のバランスを崩してダウンしたという。PR取材などもドタキャン。4年半ぶりの女優再開から、わずか半年で再度の活動休止状態になった。今後の仕事もすべて白紙という。

 “お騒がせ女優”エリカ様は、どこまでいってもエリカ様だった。映画雑誌関係者の話によると、「最近、沢尻さんの取材が前日になって、突然キャンセルされました。映画公開まで2カ月。PRの時期なのに、今後の代替え取材は未定と、困りました…」と、頭を抱えながら明かした。別の映画関係者は、心身のバランスを崩してダウンしていると明かした。「今度の作品では、バストトップも全開のオールヌードで、激しい性描写に数多く挑戦しています。役柄にのめり込む憑依(ひょうい)型の女優なので、ヒロインりりこ役が、いつまでたっても体から抜けなくて、気分が落ちていたようです」。

 同映画は、漫画家岡崎京子氏の90年代の漫画が原作で、当時から、現代社会の闇をエキセントリックに描いた問題作と呼ばれていた。沢尻演じるヒロインは、全身整形で超トップスターになるも、手術の後遺症や業界のストレスにむしばまれて、ボロボロに破壊していく。原作では、ほぼ全編で全裸のままで、同性愛や複数人でのセックスシーンなど、何でもアリだったために「沢尻がどこまで演じられるか?」と注目されていた。今月開催の関係者限定の試写を見たある芸能関係者は「脱ぎっぷり絡みっぷりもすごいが、精神錯乱のシーンも多くて、確かに精神を破綻してもおかしくない危険な役だった。ウチの女優にやらせる勇気はない…」と絶句していた。

 沢尻は、昨年11月末にBeeTVドラマ「L

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 Mわたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語」で一人二役を演じ、4年半ぶりに女優復帰した。1月からは「ヘルタースケルター」、休む間もなくTBS系ドラマ「悪女について」で魔性の悪女も演じた。長いブランクがありながら、難役に立て続けに挑戦したことが、ダウンにつながったようだ。

 体当たりで演じた作品については、評価が高まっている。ある映画関係者は「間違いなく話題となる作品。沢尻の演技も鬼気迫っていた。年度末の映画賞レースに絡んでくる可能性も高い」と話す。しかし、沢尻が活動休止に入ったことで、今後のPR戦略にも大きな狂いが出てきた。7月5日の完成披露試写会の舞台あいさつに沢尻が出席できるかも、まったくの白紙という。