5人組グループA.B.C-Zが24日、ミュージカル「ABC座2013

 ジャニーズ伝説」(10月6日開幕、東京・日生劇場)の制作発表を都内で行った。ジャニーズスピリッツを伝える新作として上演される。ジャニーズ事務所初のアイドルグループ、ジャニーズをはじめフォーリーブス、少年隊は米国でテレビ番組やイベントに出演した。米国で活動経験を持つ3組の軌跡を軸にA.B.C-Zの未来を描く。

 海外で通用する作品を意識するジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(81)にとっても思い入れ深いものになる。66年にジャニーズと渡米し、ショーやライブを観劇した。その間、ジャニーズの全米デビューの話が浮上。十数曲のレコーディングも行ったが、帰国後、ジャニーズは多忙を極め、全米デビューは幻になった。レコーディングした中の1曲「ネバー・マイ・ラブ」は、米グループ「アソシエイション」がカバーし、67年に全米チャート1位を記録した。本作には同曲も盛り込まれる予定。ジャニー氏は「夢をもう1度じゃないけど、今後背負っていく人たちに何があったかを伝えてほしい。若い子たちに昔のジャニーズがどう映るかも楽しみ」。会見にはジャニーズのメンバーだったあおい輝彦(65)が肉声メッセージを寄せた。「思い出話が何かの役に立つなら、いつでも稽古場にはせ参じたいと思っています」。

 戸塚祥太(26)は「光栄です。真実のストーリーを今の世代に伝えていきたい。記念碑的な作品になるとドキドキワクワクしています」。橋本良亮(20)は「伝説をこれから作ります」。64年のジャニーズのレコードデビューから50年。事務所の節目を飾る作品にもなる。