体調不良で東京・国立競技場2日間公演を中止したポール・マッカートニー(71)が21日の日本武道館特別公演、24日の大阪・ヤンマースタジアム長居公演を中止すると20日午前、主催者が発表した。日本での全4公演が中止となった。

 15日に来日後、発症したウイルス性炎症が回復せず、引き続き静養が必要と医師が診断。関係各所が協議を重ね、ポール本人の体調回復を最優先すべきと判断した。ポールは「昨年11月、ここ日本で素晴らしい時を過ごして以来、また演奏できることをとても楽しみにしていました。国立競技場に続いて、今後の公演も中止することは、僕にとっても非常に残念です。日本のファンの皆さんからの愛、励ましのメッセージと理解に感謝しています。皆さんにまた近いうちに会えることを信じています」とコメントした。宿泊先のホテルで医師の往診を受け、静養に努めているという。

 日本4公演は計17万人を動員予定だった。今後はポールも希望する早期再来日公演に向けて協議していく。チケットは明日22日午前10時から来月9日まで購入先で払い戻しをする。