<第65回NHK紅白歌合戦>◇12月31日◇NHKホール

 吉高由里子(26)が、泣いて笑って初司会をやり遂げた。後半の冒頭、主演した連続テレビ小説「花子とアン」で、親友を演じ、審査員でもある仲間由紀恵と一緒に「花子とアン」特別編を紹介した。スタジオからの生ドラマで、吉高を激励する内容。仲間は吉高に向け、「花ちゃんは私たちみんなの希望の星です」と手紙を読み上げた。

 感激したところに共演者が役衣装のまま登場すると、感極まった。審査員で脚本家の中園ミホさんによると、吉高に内緒で夜中に共演者が集まり、吉高を泣かすべく稽古していたという。狙い通りに吉高は「みんな暇なの」と言いながらもうれし涙を流した。

 その後は、紅白司会の経験もある仲間に耳打ちされるなどサポートを受けながら、同ドラマのテーマ曲「にじいろ」を歌う絢香(27)を涙声で紹介。無事に大役を終えると笑顔になり、フィナーレには「イエーイ」。終わりを告げる破裂音に「ビックリした」と言いオチをつけた。終了後は「私の人生の中で一世一代の大仕事と思ってやりました。貴重な体験」。初めて仕事の現場に家族を呼んだことも明かした。