<日刊スポーツ映画大賞:外国作品賞・レ・ミゼラブル>◇28日◇ホテルニューオータニ

 映画「レ・ミゼラブル」(トム・フーパー監督)が外国作品賞を受賞。配給会社の東宝東和・松岡宏泰社長が表彰され、前年受賞作「最強のふたり」を配給したギャガの依田巽会長から表彰盾が贈られた。

 革命前夜のフランスを舞台に、1人の男が直面した激動の人生を描いた名作ミュージカルの映画化。興収58・9億円は日本で公開されたミュージカル映画の歴代1位だ。松岡社長は「たくさんの方に見ていただき、このような賞をいただけて、まさに配給会社冥利(みょうり)に尽きる1本になりました」。また、トム・フーパー監督がコメントを寄せ「制作会社、プロデューサー、優秀なキャストとクルーが、すばらしいミュージカルに映画としての命を吹き込んでくれた。今回の報告に興奮し、感謝申し上げます」と喜んでいた。

 ◆「レ・ミゼラブル」

 19世紀のフランス革命前夜。盗みの罪から仮出獄したジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)はそのまま逃亡。再び盗みに手を染めるが、見逃してくれた司教に改心を誓う。ジャベール警部(ラッセル・クロウ)の追跡をかわし、ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)から預かった1人娘コゼット(アマンダ・セイフライド)を育てる。やがて貧困から国民の怒りが爆発、激動の時代が訪れる。