昨年の日刊スポーツ賞スパーキングサマーCを牡馬相手に1番人気に応えて逃げ切った大井のサルサディオーネ(牝8、堀)。今年はあさって28日に盛岡で行われるビューチフルドリーマーC(M1、ダート2000メートル)に向かう。

地方馬だけの牝馬限定重賞で、世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン」古馬シーズンの一戦。だが狙いはシリーズよりも11月3日のJBCレディスCに向けて。今年は得意の左回りの盛岡が舞台。昨年の金沢は初めての場所を気にしたとあって、最大目標の前にその場所を経験させようというわけだ。春に堀師から聞いていたこのプラン、菅原オーナーもこの一戦に馬主服で出走できるように準備したという。ここまでのスケジュールも計画通り。「中間は予定通りの感じです。去年、金沢に行った経験があるから、少しは楽ですね」と師。苦手の長距離輸送の影響をはかる意味でもちょうどいい。加えて負担重量が定量。ダートグレード5勝の実績馬が牝馬限定に55キロで出走できる。この“恵量”もあっての参戦に師は「気持ちよく行かせてもらいましょう」。今回も逃げ宣言だ。【牛山基康】