競馬界も注目のドラマがついに始まる。今回の「ケイバラプソディー ~楽しい競馬~」では、12日からTBS系列で放送される日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」に熱視線を送る競馬関係者に舟元祐二記者が話を聞いた。

競馬が題材となっているドラマ。人材不足と言われている昨今、この物語を通して競馬を知り、馬に携わる仕事を目指す人が増えて欲しいと期待する声が聞かれた。

競馬界に新風が巻き起こる。12日に第1話が放送予定の「ザ・ロイヤルファミリー」。競走馬の馬主と秘書が主役の物語で、早見和真氏原作の小説は、19年度JRA賞の馬事文化賞を受賞している。JRAも協力態勢を敷いて、同施設内での収録が行われている。出演者も段階的に発表され、9月26日には第1話に武豊、丸田恭介、菅原隆一、今村聖奈の現役4騎手が出演することが明かされた。既存の競馬ファンが盛り上がることは当然として、新たな競馬ファンの拡大にもつながらないか。各業界で人材不足と言われている今、馬に携わる仕事も例に漏れないが、このドラマによって競馬の世界に興味を持つ人が少しでも増えれば。競馬記者をやらせてもらっている身としても好影響があってほしいと願う。

関係者たちも大きな期待を持っている。美浦の国枝栄調教師は「いいことじゃないかな。そうやって競馬を知る人が増えれば。(原作は競馬業界の内情を)よく調べていると思ったし、面白かったよ」。釣りバカ日誌の鯉太郎役で俳優経験のある菅原隆一騎手は「(出演の)声がかかった時はうれしかったです。原作もめちゃくちゃ面白いですよ。いいストーリーなので、ぜひ見てください」。ノーザンファーム天栄の木実谷雄太場長も「少子化で、この業界も担い手が不足しているのが最重要課題。これが認知のきっかけになれば。ドラマを楽しみにしています」とそれぞれの立場からエールを送っている。

日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の公式Xより
日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の公式Xより

私も原作を読んだ。後腐れなく、すっきりした読後感に加え、「自分が競馬を好きになった瞬間」を思い出した。関係者、ファン、それぞれ自分だけの競馬の思い出があるはず。競馬を知らない人はこれからそれと出会うことになる。そして、馬に携わる仕事を目指す人が増えたらいうことない。何年、何十年か後、「ザ・ロイヤルファミリーを見てこの世界を志した」と言う人と話せるかもしれない。そんな希望を抱きつつ、12日を待つことにする。(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)