ディープインパクト産駒のシュヴァリエローズ(牡6、清水久)が、6歳にして重賞初制覇を果たした。距離適性を武器に8番人気の低評価を覆して大接戦を制し、デビュー30戦目で重賞タイトルを手にした。今後はジャパンC(G1、芝2400メートル、11月24日=東京)へ向かうことになりそうだ。

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縦に長く伸びた馬群が、4角の下りで一気に固まった。あとは直線での我慢比べ。馬場の外めに持ち出されたシュヴァリエローズが、北村友騎手の左ムチにこたえてぐいぐいと伸びる。最後は先に抜け出したディープボンドとのマッチアップ。きれいな鹿毛のディープインパクト産駒は最後の1完歩で前へ出た。

鞍上は「坂を下る時の手応えが良く、その通りに伸びてくれた。幸さんの馬(ディープボンド)もしぶといし僕の馬もしぶとい。2頭でいいレースを見せられた」と激戦を振り返った。

2歳時にG1のホープフルS(5着)を戦ったように早くから活躍した馬だ。だが、昨年は善戦止まりのレースが多く、伸び悩んだ。殻を破るきっかけとなったのは長距離への挑戦だった。今年2戦目の京都記念(芝2200メートル)で、初めて2200メートル以上のレースに参戦し4着に健闘。その後は2400メートルのメトロポリタンS3着、2500メートルの目黒記念では首差の2着まで着順を上げていた。

16年キタサンブラック以来2度目の京都大賞典制覇となった清水久師は「(躍進の理由は)やはり距離でしょうね。2000メートルでは折り合っていても、ためが利かなかった。長い距離なら脚がたまり最後に伸びてくる」と説明する。6歳にして主戦場を見つけた。

次走は「オーナーと相談してから」と師。同じ芝2400メートルのジャパンCとなる可能性は高い。シュヴァリエローズの旬はこれからだ。【岡本光男】

◆シュヴァリエローズ ▽父 ディープインパクト▽母 ヴィアンローズ(セーブルローズ)▽牡6▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 清水久詞(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 30戦4勝▽総獲得賞金 2億1967万3000円▽馬名の由来 薔薇(ばら)の騎士(仏)。母名より連想

◆ディープインパクト産駒の京都大賞典制覇 昨年プラダリアに続き2年連続7勝目。同産駒のJRA重賞は、七夕賞のレッドラディエンスに続き今年5勝目で通算294勝目。