2歳王者をねじ伏せた! 2番人気イミグラントソング(牡、辻)が、先に抜け出した朝日杯FS勝ち馬アドマイヤズーム(牡、友道)を首差差し切り、重賞初制覇を決めた。今後は権利を獲得したNHKマイルC(G1、芝1600メートル、5月11日=東京)を含め、馬の様子を見て検討する。3着コートアリシアン(牝、伊藤大)までが優先出走権を手に入れた。
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白熱の攻防だった。先に抜けた断然人気のアドマイヤズームに、馬場の大外からイミグラントソングが襲いかかる。中山の急坂を石川裕紀人騎手の左ムチに応え、最後は首差捉えた。鞍上は「前走は人気を裏切ったので、その反省を生かして乗りました」と継続騎乗を強みに、やや出負け気味の発馬から道中は脚をためる。縦長の隊列でも焦らず、パートナーの末脚を引き出した。「いいスピードを持続できるので、中山が合うのかなと思います。外枠は不利でしたが、力で押し切ってくれました」と爽やかに振り返った。
未完の大器だ。石川騎手が「これからの馬」と将来性を明かせば、辻師も「まだ体もさみしく見える。筋肉がつけばスタートも決まるし、メンタルも落ち着いてくると思います」と成長の余地を残すと口をそろえた。それでも現状で、2歳王者をねじ伏せたパフォーマンスに「臨戦過程の違いがあるとはいえ、力がないと差し切れないと思います」と淡々とたたえた。
今後は「馬の様子を見て、それから判断します」と明かした師は、先日の毎日杯を豪快に差し切ったファンダムに続き、重賞は通算2勝目。関東で新進気鋭の厩舎から、また1頭楽しみな逸材が誕生した。【深田雄智】
◆イミグラントソング ▽父 マクフィ▽母 エルノルテ(ディープインパクト)▽牡3▽馬主 吉田勝己▽調教師 辻哲英(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 5戦2勝▽総獲得賞金 6797万4000円▽馬名の由来 移民の歌

