1回阪神開催オーラスのメインは、阪神大賞典(G2、芝3000メートル、22日、1着馬に天皇賞・春優先出走権)が行われる。直近5年の勝ち馬は春の天皇賞でも2勝、2着2回、4着1回と結果を残しており、見逃せない前哨戦だ。
今年の注目株は“遅れてきた大物”ファミリータイム(牡5、石坂)。昨夏から2000メートルを超える距離でめきめきと頭角を現してきた。
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昨年後半からのファミリータイムの進撃は目を見張るものがある。8月31日、9月21日に行われた2、3勝クラスを連勝。わずか3週間で条件馬からオープン馬に出世した。12月の中日新聞杯は7着と小休止だったが、前走の日経新春杯では菊花賞4着のゲルチュタールに真っ向勝負を挑み、首差2着の接戦を演じた。その道程はまさに“遅れてきた大物”だ。
ゲルチュタールとは昨年6月にも、日経新春杯と同じ芝2400メートルの三田特別で対戦。その時も正攻法で挑んだが、直線で突き放され、5馬身差をつけられていた。“7カ月”で5馬身差が首差に。ファミリータイムがいかに力をつけたか、おわかりいただけよう。
要因は体質強化と距離適性だ。石坂師は「脚元、馬体の不安がなくなりました。3歳の時はソエに悩まされていましたが、ウイークポイントがなくなって、しっかり調整できるようになりました」と説明。距離については「最初から2000メートル以上と考えていました」と振り返る。過去の4勝はすべて2200メートル。これを踏まえれば、中日新聞杯(2000メートル)の7着も納得がいく。
今回は前走から3ハロンの延長となり、初の3000メートル戦。師は「血統的にこなせると思うので期待しています」と断定はしないものの、かなりの確率で克服できるとみている。「ここでどれだけやれるかですね。この後は天皇賞、宝塚記念に行きたいです」。
今後に向けても、阪神大賞典は結果を求められる重要な一戦。重賞タイトルを手に入れ、胸を張って王道路線を歩みたいところだ。【明神理浩】

