阪神が連敗を2で止めて、マジックを30に減らした。

2-2で迎えた8回、2四球と内野安打で2死満塁の好機。代打木浪聖也内野手(31)が、押し出し四球を選びこれが決勝点。さらに近本光司外野手(30)が走者一掃の3点適時三塁打を放ち、一気にリードを広げた。阪神元監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(72)は8回に代打を出された小幡竜平内野手(24)について解説した。

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阪神は8回に4点を挙げて勝利をモノにしたが、この攻撃で気になるところがあった。無死一塁で小幡はなぜ代打を出されたか、ということを考えないといけない。6番に入っている打者にもかかわらず、決して調子のいいとはいえない前川を代打で起用。まして小幡は3回にヒットを記録しているが、それでも代打を出したくなるベンチの気持ち。これからレギュラーを取っていく可能性のある選手だけに、なぜかということを考えてほしい。

やはり、まだ物足りなさを感じさせてしまうことになる。守備や走塁はできている。2本塁打を放った試合もあったが、打席の中で、後ろにつないでいこうという姿勢が見えない。本人もいろいろ考えていると思うが、スイングに表れていないし、結果にも出ている。バットを長く持って、大きなスイングをして、本塁打を20本打てるなら、そういう打撃をしてもいいが、そんなタイプではない。今の打率は低すぎるし、2割7~8分ぐらいまで上げていかないとレギュラーは取れない。右打ちやバント、エンドランを求められてもいいバッターに成長していくことも必要だ。考えひとつで変わると思うし、もっと自分の資質を生かしていけるはずだ。

一方で、初回無死二塁で中野は初球にセーフティー気味のバントを試みるなど、自ら進塁打を打とうする強い意識が見受けられた。結果は3球三振。首位打者を争っているほど好調を維持しているが、無理に右方向に引っ張ろうとすると打撃が崩れる可能性がある。彼のような選手には、サインを出さない場合は自由に打っていいと事前に伝えておいたほうがいい。どうしても1点ほしい場面ではきっちりとバントのサインを出して、送らせる。そこは明確にしておいたほうがいい。