プロ野球番記者コラム

37歳阪神中田賢一、6年前と変わっていない誠実さ

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

記者の問いかけに目を見ながら1つ、1つ丁寧に答える。変わってないなと思った。阪神がソフトバンクからトレードで獲得した中田賢一投手だ。

阪神中田賢一(2019年10月29日撮影)
阪神中田賢一(2019年10月29日撮影)

中日時代の落合政権下で取材した右腕は、誰よりも練習していた。黙々と走る。最後の最後までトレーニングを続ける。そして取材者には誠実に、丁寧に対応する。そんな姿が印象に残っている。

6年ぶりに取材したのは、NPBアワードの晴れ舞台。ただ、中田がスーツ姿で登場したのは午前中の部だった。ウエスタン・リーグの最優秀防御率と勝率第1位のタイトル2冠を獲得。20代の虎番たちに囲まれた37歳は「いつでも1軍に呼ばれてもいい準備はしていましたし、モチベーションだけは切らさないようにと思ってやっていました」と、丁寧な口調で話した。

今季は1軍で登板1試合だったが、ウエスタン・リーグでは21試合に登板し、6勝3敗、防御率3・02、勝率・677。その数字を見ただけで、若手に交じって黙々と練習する姿が思い浮かぶ。通算100勝の実績ある投手が、モチベーションを保ち、前を向き、汗を流す。実績はないが、同じ37歳として大きな刺激を受けた。【桝井聡】

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