第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)は14日も雨天のため、3日連続で順延となった。日程変更の影響を受け、「1人あたり1週間500球以内」の球数制限がより重みを持つことになった。特に影響が大きい専大松戸、近江、明豊などの12チームは、2回戦から決勝までの5試合を1週間で行う超過密日程に。各校は、早急に対応が求められることになった。

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やまない雨の影響で、今大会も球数制限のルールが深紅の大優勝旗の行方を左右することになりそうだ。地方大会でも球数制限が設けられているため、多くの学校が複数の投手陣で勝ち上がってきているが、順延による調整の難しさも関わる。

特に影響が大きいのは、トーナメントの右端に入った長崎商、熊本工、専大松戸、明豊、阿南光、沖縄尚学、鹿島学園、盛岡大付、大阪桐蔭、東海大菅生、近江、日大東北の12校。16、17日の1回戦を勝ち上がった後、2回戦から決勝まで5試合を1週間で戦うため、1投手だけで勝ち上がるのは困難だ。

深沢、岡本のダブルエースを擁する専大松戸の持丸修一監督(73)は「投手陣をフル稼働して、誰を先発にするか抑えにするかも考えどころ。初戦を勝たないことには言っていられないが、相対的に見てこういう時に問題になってくる。トーナメントの難しさに直面した感じ」と明かした。対戦するセンバツ準優勝の明豊の川崎絢平監督(39)は「(勝ち進んで)上に行ったら投手の人数も入れていますし、もともとうちは継投。ある意味、考え方によっては腹をくくれる材料になる。今はどうしようとかは考えてないです」と話した。

甲子園で球数制限が初適用された今春のセンバツでは、日程による不公平感も指摘された。プロ注目の中京大中京エース畔柳亨丞投手(3年)が、準々決勝まで3戦連続で先発して379球。準決勝での可能投球数は121球だったが、わずか31球で降板したこともあった。

各校とも、初戦に全力を注ぐことに変わりはない。県大会を主に山田との継投で勝利した近江のエース岩佐は「投手は5人、入っている。左投手3人の力もしっかり借りないと勝ち上がっていけない」と意気込んだ。聖地は、球児が思う存分、力を発揮できる場であってほしい。

▽沖縄尚学・比嘉監督(球数制限について) まだ上まで勝ち進んだことがないので、わかりません。制限にあることは頭に入れながら、今いる投手陣でやりくりをするしかない。勝ち進んだ時には、試合に出られるチャンスがある子が増える。甲子園のマウンドを経験させてあげられる可能性が増えるかもしれない。

▽日大東北・宗像監督(球数制限について) (初戦を勝てば)次は大阪桐蔭とか強いチームと当たりますし、1戦1戦だと思っている。球数がうんぬんと言われれば、投手は5枚は使えるようにしているのでうまく継投していくしかない。(エース)吉田(達也=3年)1人とは考えていません。