ヤクルトのラスティングス・ミレッジ外野手(29)が、真中満監督(44)の直接指導を即座に実践した。3回1死走者なし。ロッテ先発チェンの真ん中高めに入ったカーブを左翼席中段に運んだ。タイミングを計りながら辛抱強くフルスイング。次打席の5回2死二塁でも「感触は良かった。自分のスイングができた」。抜けたフォークに踏んばりを利かせ、ライナーで左翼ポール際にスタンドイン。オープン戦本塁打トップの5号目を沈めた。
2発の「間」は、真中監督のアドバイスから生まれた。試合前、同監督にベンチ裏に呼ばれ「バランスが崩れている。ゆったりとテークバックをとってみたら」と助言された。ミレッジは「自分でも見落としてしまいがちな部分を気付かせてくれた」と約10分間の講義をすぐさま生かした。真中監督が選手に直接指導を行うのは初めてのこと。選手とは一定の距離を保ってきたが「打席の中で慌ただしい印象があった」と悪癖になる前に、手を入れた。
チームはミレッジの2発を含む10安打5得点で逆転勝ちを飾り、1分けを挟む6連敗を止めた。真中監督は「しつこく粘れていた」と評価した。13年に60本塁打の日本記録を樹立したバレンティンは、昨年10月に受けた左足首の手術でリハビリ中。開幕は絶望の状況だ。主砲不在の中、真中マジックでもう1人の助っ人外国人が、開幕直前に存在感を示した。【栗田尚樹】




