真っ向勝負でG倒や! 阪神ドラフト1位横山雄哉投手(21)が18日、初めて1軍に合流した。甲子園で投手指名練習に参加し、藤浪、岩田、サンティアゴとともに投内連係やランニングメニューに取り組んだ。デビュー戦となる21日巨人戦(甲子園)には堂々の真っ向勝負を宣言。期待の左腕が、上位浮上の風を吹かせる。

 プロ入り前から最速151キロを誇った直球を、巨人打線にお見舞いする。初めての1軍練習を終えた阪神横山は、汗を拭いながら力強く語った。

 「そこは一番試したいと思っているところ。自分のストレートが1軍で通じるのか試したいと思っています」

 独特な握りでスピンをかける横山の直球は、チームメートから「えげつない」と声が上がるほど。「ある程度走ってくれば、あとは変化球。真っすぐ一本に絞らせない投球をしたい」。ファームの実戦でも1軍マウンドを想定し、直球を生かすために変化球の精度を上げてきた。1月自主トレ中に左胸鎖関節の炎症で出遅れたが、焦らず着々と準備を進めてきた。和田監督は「もう、思い切って腕を振ってほしい。それしかない」と期待を込めた。

 昨年12月の入団会見で「巨人の強力打線と言われる打線をねじ伏せるピッチングをしたい」と熱望した巨人戦が、1軍デビュー戦となった。2軍では4月25日、ファームの交流戦で巨人2軍と対戦。3本塁打を浴び7安打9失点で4回途中KOされた。「リベンジではないですけど、そうなればいいなと思います」と大舞台で借りを返す。

 練習を見守った山口投手コーチは「初登板は緊張するわ」と自身の体験を笑いながら振り返り「まだ硬いな。1年目は失敗してもしょうがないと伝えないとな」とアドバイスを送るつもりだ。開幕1軍入りしたドラフト2位、新日鉄住金鹿島の先輩でもある石崎にも選手寮で「頑張れよ」と送り出された。

 「勝利に貢献したピッチングをしていきたい。自信というより初めての1軍の経験ですし、下からぶち当たっていく気持ちでやっていきたい」

 期待された岩本や岩崎がローテーションに定着できない現状。開幕投手メッセンジャーも2軍調整と苦しい台所で、遅れてきた大器が「下克上」を起こす。【宮崎えり子】