奪首失敗で借金生活に逆戻り…。虎が巨人との首位攻防第1ラウンドで敗れ、1・5ゲーム差に離された。先手を奪ったものの、先発ランディ・メッセンジャー投手(33)がリードを守れず、6回6安打4失点。今日11日の先発は、6連勝中の藤浪晋太郎投手(21)。勢いに乗る右腕がG倒の白星を奪ってくれるはずや。
東京ドームの天井を見上げ、物思いにふけるメッセンジャーの表情から苦悩が見て取れた。足取りも重い。6回裏、痛恨の2点を許した。その重みも分かっているのだろう。うなだれながら三塁ベンチに戻った。
「6イニングで6つも四球を与えてしまい、無駄な走者を出し過ぎてしまった。6回は2アウトまでこぎつけていただけに、失点してしまい本当に悔しい」
巨人との第1ラウンド。首位返り咲きを託されたが、力を発揮できなかった。先手を奪った試合の雲行きが怪しくなったのは、2回。1死から阿部を四球で歩かせると、村田に逆転2ラン。6試合連続で被弾がなかった男が、まさかの1発を食らった。6回も四球が絡んでの失点だった。6回で6安打6四球4失点。1試合6与四球は、自己ワースト。1軍再昇格後は46イニングで防御率0・59。完全復活を果たした右腕の姿はそこにはなかった。
フルカウントにすること8度。6イニングで、投じた球数は133。裏を返せば、巨人の狙いは徹底していた。フォークに手を出さない-。メッセンジャーが投じた18球のフォークのうち、14球を見逃された。フォークでの空振りも、4回に加藤から三振を奪った際の1球だけだった。前日、巨人原監督は「ストライクゾーンを小さくして待つ」と話していたが、まさにその通りに攻略された。「全員に対して今日は全然だめでした」。6敗目を喫したメッセンジャーは、そう言い残して球場を後にした。
次回は前半戦最終試合の15日広島戦(甲子園)に向かう。中西投手コーチは「明日トレーナーにケアしてもらって判断する」と説明し、状態に問題がなければ予定通り中4日のマウンドに上がる。
ただ、3連戦の初戦を落としたが、すべてが終わったわけではない。首位巨人とは1・5差。今日11日は6連勝中の藤浪が、中5日で登板する。今季は巨人戦4試合に先発、1勝2敗ながら3完投で対戦防御率は1・69。直近対決の5月20日には甲子園でプロ初完封勝利を飾っている。虎では10年能見以来のシーズン7連勝に挑む右腕は「いい形で締めくくれるように心掛けていきたい。しっかりゲームを作ってリードを与えないことが大事」と表情を引き締めた。今日から2連勝での奪首へ。藤浪がそのための1勝をもぎとる。
◆阪神で今季メッセンジャーと藤浪が2試合続けて先発したケースは3度あるが、チームが連敗を喫したことはない。<1>4月11日広島戦●(メッセンジャー)、同12日広島戦○(藤浪)。<2>6月20日ヤクルト戦○(メッセンジャー)、同21日ヤクルト戦○(藤浪)。<3>6月27日DeNA戦○(メッセンジャー)、同28日DeNA戦○(藤浪)。



