阪神和田豊監督(52)は就任4年目で初の前半戦首位ターンに王手をかけた。この日の広島戦では積極的な采配で、勝率5割に戻した。7月は2戦勝ちなしの先発能見に対して、今季初めて鶴岡を女房役に指名。1回は2死二塁のピンチを招くが積極的に内角を攻める配球を貫く。苦しむ左腕を7回1失点と好リードしたベテランの働きに目を細めた。

 「ずっと藤井とコンビを組んでいて、藤井と悪いというわけでは決してなくてね。気分的なところで、勝ててなかったので、今日はコンビを変えました」

 ディフェンス面だけではない。打順も12日巨人戦から1番に戻していた鳥谷をこの日も迷わずトップバッターに固定。5回には適時打が出るなど、指揮官の思惑に応えた。笛吹けば兵は踊る。それぞれが役割を果たす理想形で勝率5割に復帰した。順位は2位のままだが、今日15日に勝てば、巨人の勝敗にかかわらず首位交代。虎の子貯金1を携え、リーグトップで後半戦を迎えることになる。

 一戦必勝の姿勢を保ってきた和田監督は「そういう意味で明日の試合が非常に大事になる。とにかく節目の試合」と語気を強める。この日の試合前も「総力戦だよ」と表現していた。15日はメッセンジャーを中4日で投入する。勝負の後半戦を好位置でスタートするためにも前半戦ラストゲームを全力で奪いにいく。【酒井俊作】