投手陣の踏ん張りがあるからこそ、劇打も生まれる。阪神の先発能見篤史投手(36)が7回2失点の力投。勝利への下地をつくると、同点の8回に登板した安藤優也投手(37)は1イニングをピシャリで3勝目。最後は呉昇桓投手(33)が締めて29セーブ目だ。虎投が勝利のバトンを引き継いでいく。
阪神の鉄壁リレーが接戦の勝利をたぐり寄せた。経験豊富な陣容が頼もしく映る。同点の8回に登板したのは前夜、窮地をしのいだ安藤だ。先頭荒木との対戦に全力を注ぐ。外角への球の出し入れは絶妙だ。逃げるスライダーで打ち気をそらして一邪飛に仕留めた。
勝負どころを心得るのがベテランだ。安藤は「先頭の荒木を出すと足があるので嫌なところ。あそこはキッチリ抑えたかった。同点の場合(登板は)頭にありました」と振り返る。これまでなら8回は福原を投入するケースがほとんど。中西投手コーチも「いまの状態からして安藤」と話すように本調子を取り戻し、信頼感が生んだ継投だった。
8回をリズム良く3者凡退で切り抜けて、9回の勝ち越しを呼ぶ。今季3勝目をつかんだ。9回は呉昇桓が仁王立ち。走者を出しても落ち着いた投球で試合を締めた。「(状態は)上がってきていると思う」。今季29セーブ目を挙げ、タイトル争いの先頭を快走。助っ人史上初の来日初年度からの2年連続30セーブにも王手をかけた。
▼呉昇桓は今季29セーブ目で、2年連続30セーブに王手をかけた。2年連続30セーブ以上を挙げた外国人投手は過去3人で、ペドラザ(00年35セーブ、01年34セーブ=ダイエー)、クルーン(07年31セーブ=横浜、08年41セーブ=巨人)、林昌勇(10年35セーブ、11年32セーブ=ヤクルト)。ただ、呉昇桓は来日初年度からで、このケースでは初めてとなる。なお、連続シーズン30セーブ以上の最長は、岩瀬(中日)の9年(05~13年)。



