ヤクルトが、2位巨人との首位決戦第1ラウンドを落とした。初回に山田哲人内野手(23)の37号3ランで先制したが、リードを守れず8月21日の中日戦(神宮)以来の逆転負け。試合前に、真中満監督(44)がナインに活を入れて士気を高めたが、畳み掛けられなかった。今日27日の第2ラウンドで勝てば、優勝マジック3が点灯する。
手痛い逆転負けだった。ヤクルトは幸先よく主導権を握った。初回。巨人バッテリーの不安定な立ち上がりを攻めた。先頭から死球と打撃妨害で無死一、二塁とし、山田が抜けたフォークを打ち砕いた。左翼ポール直撃の先制3ラン。「大事な試合で先に点を取ることができてよかった」と振り返った。だが、さらに1死満塁とした好機で後が続かず、高木勇を立ち直らせると2回以降は内野安打1本しか奪えなかった。山田は試合後「負けは、負けなので」と、言葉数少なに球場を後にした。
気合十分で臨んでいた。試合前の午前11時10分から始まった全体ミーティング。真中監督が、声を張り上げた。
真中監督 開幕からやることは、変わらない。ヤクルトのスタイルを持って、野手は1球でも多く粘って1点でも多く。投手は粘って1点でも失点を少なく抑えて最少失点でいこう。優勝にふさわしいチームが優勝する。今のお前たちは、それにふさわしい。
約1分間の熱弁でムードは高まっていた。試合開始直前には、円陣を組んだ。三塁側ベンチの2カ所には、野村バッテリーコーチが盛り塩も置いた。だが、真中監督が「追加点が奪えなかった」と悔やんだ重い展開に、投手陣が踏ん張り切れなかった。同点の5回2死一塁から、ロマンが阿部に決勝打を打たれた。
7、8回は先頭打者を四球で出しながら、二塁も踏めなかった。真中監督は「チームの硬さは感じない。明日に関しては心配していない」と言った。今日27日はベテラン石川がマウンドに上がる。対するは巨人のエース菅野。今季は3戦3勝と分がいい。同監督は「いい印象がある。それを大事に攻めていきたい。何とか取り返したい」と切り替えた。今日こそ、優勝マジックを点灯させる。【栗田尚樹】



