プロ野球のオープン戦は20日、沖縄県内で3試合が行われて開幕した。巨人が、新4番候補のギャレット・ジョーンズ外野手(34=ヤンキース)の先制適時二塁打など、2本の二塁打で、DeNAに2-0と競り勝った。高橋由伸監督(40)は、ラミレス監督(41)との新人監督対決を制し、オープン戦初勝利を完封で飾った。
これぞ4番の働きだった。0-0の4回1死二塁。ギャレットは三嶋の外角直球を逃さなかった。長い腕を伸ばして強振すると、芯を食った打球は右翼手の頭上を越えた。先制適時二塁打に「早い段階で結果が出たのはいいこと」と納得の表情を浮かべた。
メジャー122発の実力に加え、巨人の4番を背負うに値する人格も備えている。日本文化に溶け込む努力は、活躍するために必要不可欠。獲得調査時、球団は当時在籍していたヤンキースのキャッシュマンGMから「彼はナイスガイだから大丈夫だ」と、勤勉さに太鼓判を押されていた。
名GMの言葉は本当だった。「日本に順応していかないといけない」。宮崎キャンプでは、練習でミスをした際に帽子を取って謝る「ジャパンスタイル」を見せて周囲を驚かせた。初の対外試合となった18日の韓国・LGとの練習試合で3打数無安打に終わると、国際担当に「打てなくて申し訳ない」とわびて、恐縮させた。
打撃スタイルも修正した。変化球にも対応すべく、始動を早くしトップの位置で間を取るよう工夫。7回には左投手から、追加点につながる左中間二塁打を放った。「日本の投手は緩急を使ってタイミングを外す配球をする。間の取り方を意識した。腕をうまく使えて芯に当てられた」と、柔軟な姿勢で日本の投手を打ち砕いた。
オープン戦初戦で結果を出した助っ人に、高橋監督も「いい当たりだった。まだ1試合目だけど結果が出たのは良かった」と称賛した。昨季は8選手が「巨人の4番」を務めた。4番が固まれば、阿部を下位に置くなど、厚みのある打線の形成も可能になる。「4番はチームの中心。長打も勝負強さも全て(ほしい)」と話した期待に応えてみせた。【浜本卓也】
◆ギャレット・ジョーンズ 1981年6月21日、米国生まれ。07年ツインズでメジャー初昇格。主にパイレーツ。09年から6年連続2桁本塁打。196センチ、107キロ。推定年俸3億円。



