野球賭博問題が表面化した昨年10月から約5カ月が経過して、高木京介投手はようやく真実を明かした。事情聴取を繰り返し行った森田清司総務本部長によると、高木京投手はこの間「びくびくしていた」という。

 球団は全選手、裏方にヒアリング調査を行っていたが、高木京投手は事実を打ち明けていない。自らの関与もいつかばれるのではないかとおびえながらも、昨年、無期失格処分となった3選手とともに野球賭博に関与していた飲食店経営者に「大丈夫だから」と言われ、付き合いを断つどころか、うそをつき通してきた。

 リハビリ組だったが、今春のキャンプにも参加。キャンプ中には日本野球機構(NPB)、球団主催の再発防止に向けた研修会にも2度出席し、耳を傾けた。その後、高木京投手に飲食店経営者を紹介した笠原将生元投手に電話し「もう(経営者に)連絡しないように言ってほしい」とも伝えた。

 週刊文春の取材を契機に、今月に入り球団は再度、再三にわたり高木京投手に事情聴取を行った。7日夜、妻や両親に相談。両親から「正直に話をした方がいい」と諭され、この日、球団に事実を認めた。「軽い気持ちでやってしまった。深く、深く反省している。チームメート、ファンに申し訳ない」と悔やんでいるという。