大山よ、G倒の旗振り役になれ!! 阪神大山悠輔内野手(22)が「Gキラー」に指名された。新人の今季は75試合に出場し、打率2割3分7厘だったが、7本塁打を放ち、大器の片りんを見せた。いまは、みやざきフェニックス・リーグで修業中。来季への期待感を口にしたのは浜中治2軍打撃コーチ(39)だ。

 「僕らは『巨人に負けてたまるか』というなかでやってきた。いい選手はそういうところで活躍できる。そういう意味で『持ってる』スター性みたいなものが大山にはあるんじゃないか」

 大山は今季、巨人戦に打率2割5分7厘だったが、東京ドームでは16打数7安打で打率4割3分8厘と大暴れ。大山自身は「どこの球団でも一緒です」と冷静だが、頼もしい働きだ。巨人は永遠の宿敵。敵地で勝負強さを示したからこそ、同コーチも同じ右打ちのスラッガーに希望を抱く。

 前日21日には同リーグを視察中の巨人高橋監督が阪神の練習を生チェック。大山の打撃に「若い選手が出てくるとチーム力が上がることにつながる」と警戒していた。今季巨人戦は10勝13敗2分けと旗色が悪く、6年連続で負け越し。CSでも打率5割超と大活躍した大砲候補が刺客になりきる。