侍斬りで、2年目へ弾みを付ける。

日本ハム吉田輝星投手が25日の侍ジャパンとの練習試合で、ルーキーイヤー最後の実戦に臨む。田中(3回)、北浦(2回)に続く3番手で2回を投げる見通し。「シーズン最後に一番いい相手と対戦できる。来年、どうすればいいかということにも、つながってくる」と、日本を代表する打者ばかりとの対戦を心待ちにした。

1年間の成果を確かめる舞台にもなる。「自分がやってきたこと、成長しているかが分かる機会。ストレートが、どれだけ通用するか、自分で感じたい」と、今季最終登板でも追い続けてきたテーマを設定した。

真っすぐの強さ、精度を測る相手として「鈴木誠也さんは1回対戦しているので、もう1回やりたい」と熱望した。プロ初登板初勝利した6月12日広島戦(札幌ドーム)で対戦した際は1打数無安打1四球。「(直球で)ファウルしか取れなかったので空振りを取りたい」と真っ向勝負で自身の現在地を確かめる。

試合前日のこの日は、SOKKENスタジアムのブルペンで立ち投げなど約40球を投げて最終調整した。今季の集大成となる練習試合は、この日も視察に訪れた栗山監督が指揮を執る。「来季へのアピールにもなる」と、侍打線相手の快投で注目された1年を締めくくる。【木下大輔】