楽天銀次内野手には、かなえたい夢がある。11日で東日本大震災から9年。バットマンが自ら切り出した。

「被災地に行って野球教室をして、そこからプロ野球選手が出ればいいな、と思っている。それが僕の1つの夢でもあります」

岩手・普代村出身。東北に生を受けた者の宿命として野球教室、学校訪問など復興支援活動に力を入れている。

「震災が起きてからずっとそのことを思いながら野球をやっている。東北出身でもありますし、東北の球団にいる。(震災を)毎日思って試合をやっていかないと、自分自身変な感じになる。自分が野球をやっている意味がなくなる」

球団の新人選手は14年から毎年、被災地訪問を行っている。次世代への伝承に不可欠な行事に「続けていくべきだし、やらないといけない。これから先もいろいろな被災地に行って、チームとしてもいろいろとやりたい」とさらなる拡大も見据える。

「3月11日だけじゃなくて、自分は(震災を)毎日思って、引き続きやっていきたい」と誓う。夢をかなえ続けるために力強く。【桑原幹久】