阪神藤浪晋太郎投手(26)が29日、2軍の鳴尾浜集合練習に合流した。

1軍練習で調整を続けていたが、前日28日の練習に遅刻したペナルティーとして、2軍降格となった形だ。

矢野燿大監督(51)はこの日の紅白戦後、「練習に遅刻してきたので。こういうコロナという状況でみんな頑張ろうという中で、練習に遅れてくるのはこちらとしてもすごく残念ですし、2軍で見つめ直すというか…。ここにいてみんな同じ気持ちでやっている中で、一緒にやるのはちょっと難しいなという判断で、下に行ってもらった」と説明。

「これをどうするかは晋太郎自身。人なので良くないこともあると思うんだけど…。これが初めてじゃないので。本人も反省している。ただ、これが初めてじゃない。変わらないとダメな部分もあると思う。そのための時間にしてほしい」と静かに再起を期待した。

藤浪は3月26日深夜に新型コロナウイルス感染が判明。入院、自宅待機を計1カ月近く続け、4月24日から鳴尾浜で自主練習を開始。「分離練習」がスタートした5月19日から甲子園練習に合流し、1、2軍の振り分けが行われた23日からも1軍甲子園「集合練習」に参加していた。

5月24日には67日ぶりの実戦形式マウンドに上がり、シート打撃で打者5人を相手に完全投球。4者連続で空振り三振を奪い、「思ったよりしっかり投げられました。今日は真っすぐが多かったので、もう少し変化球で簡単にカウントを取ったり、次回以降そういうことができれば」と前向きに話していた。

開幕5、6番手争いで再スタートを切ったばかりだったが、競争の中で大きく後退することとなった。