楽天の小深田大翔内野手(24)が29日、楽天生命パークで行われた練習後、オンライン取材に応じた。期待のドラ1ルーキーは6月19日の開幕へ「わくわく感があります」と心を躍らせ、その日を待っている。

50メートル5秒9の快足を武器とし「(練習では)走塁の部分に重点を置いて取り組んでいる」と明確だ。約1カ月間の活動休止期間を経て「違和感は若干ある」と意識するのが、塁上での打球の見極め。常に先の塁を狙う小深田にとっては、スタートが肝になる。それでも「しっかり走塁練習できているので問題ない」とブランクは埋まりつつある。オープン戦は全試合出場も打率2割2分7厘に終わり「打って塁に出ないと意味がない」と、今も居残り打撃練習に汗を流す日々だ。

2月から体調不良で、2軍調整が続いていた正遊撃手の茂木栄五郎(26)が1軍に復帰。3月のオープン戦時とは、定位置争いの状況がまるで変わった。しかし三木監督は「若い選手はアピールして、しっかり競争してほしい。1軍に残れるように強い気持ちでやってほしい」と奮起を促す。来月2日から練習試合も始まり「オープン戦に比べてチャンスはあまり多くないと思いますが、しっかりアピールしたい」(小深田)。自慢の機動力で、活路を見いだす。【佐藤究】