ソフトバンク岩崎翔投手(31)が9日ぶりにマウンドに立った。ロッテとのオープン戦で8回に登板し1回を3人斬り。直球も最速152キロをマークした。前回登板した5日阪神戦では3安打1四球で2失点し、翌日に右肘の違和感を訴え、病院を受診するなど状態が不安視されていたが、堂々の投球で払拭(ふっしょく)した。

力強い姿が戻った。先頭の藤岡は152キロのストレートで投ゴロ。続く藤原はフォーク2球で追い込み、フルカウントから直球を振らせ空振り三振に仕留めた。3人目の和田は3ボールにしたが、直球で立て直して一ゴロに。12球で3人を片付け「久しぶりの登板だったが問題なく投げることができました。スピードも出ていたし、真っすぐで空振りを取ることも出来たんでボールの質自体も良く、納得の投球をできたと思います」と、明るく振り返った。

開幕までは残り2週間を切った。セットアッパー候補のモイネロは2月中にチームに合流したが、来日後に2週間の隔離期間があった影響などで、まだ実戦登板できていない状況だ。それだけに「7回の男」の最有力候補である、岩崎が復調したことはチームにとって大きい。工藤監督は「肘のことに関しては明日かなと思いますけど、今日は力強かった」と、一安心の様子でうなずいた。岩崎自身も「開幕に向けてしっかりと調整していきたいです」と、前を向く投球になった。【山本大地】

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