巨人ドラフト4位の伊藤優輔投手(24)が、15日の2軍戦で公式戦初登板を果たした。

4点リードの6回に2番手として登板。最速148キロをマークした直球に小さく曲がるカットボールやツーシームを交えて、1回1安打無失点の投球を見せた。「お客さんが入るとモチベーションとかそういうのも上がって来るので自分としてもパフォーマンスがいつも以上に出せたかなと思います」と、プロ初の有観客での一戦を笑顔で振り返った。

三菱パワーから入団した最速156キロ右腕。高校時代は都立小山台のエースとしてセンバツ出場に導き「都立の星」と呼ばれた。春季キャンプは1軍で完走した。イースタン・リーグ開幕3日前の3月17日、春季教育リーグDeNA戦の5回先頭、投直が右足に直撃しそのまま降板。以降は故障班で調整を重ねていた。12日にシート打撃に登板し、この日の59日ぶりの実戦復帰にこぎ着けた。「前回の試合に投げてからだいぶ空いてたので緊張したんですけど、それなりに自分のボールも投げられた。最初にしては良かったと思います」と手応えを口にした。

まだまだ完璧な状態ではない。「(負傷前に比べて)体のキレは足りてないと思う。もうちょっと球速も出て来るかなと思う。その中で質だったり変化球の精度を追い求めてやっていきたい」。即戦力右腕がここからプロの舞台で本領を発揮していく。【小早川宗一郎】