広島からドラフト2位で指名された利根商・内田湘大内野手(18)が14日、高崎市内のホテルで仮契約交渉し、契約金6000万円、年俸600万円で合意した。

背番号は丸や西川らがつけた「63」に決まった。内田は「偉大な先輩方に恥じない、超えられるようにしたい」と気を引き締めた。

父・清司さん(60)は大学時代に頸椎(けいつい)を損傷し車椅子生活を余儀なくされた。それでも野球好きの息子たちのために自宅にネットを張り、専用の打撃練習場を造った。母・智美さん(47)は中学時代に週4日、往復3時間かけて送り迎えし、夜間練習の際には3時間で3食作るなど、食べ盛りの息子を支えた。同席した清司さんは「けがをすることなく、地元の方に愛されるような選手になってほしい」と息子の活躍を願った。

内田は「野球で不自由をすることはなかった」と両親に感謝した。「ここまで来られたのは、親や周囲のおかげ、恩返ししたい」とプロでの飛躍と親孝行を誓った。【星夏穂】

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