ロッテの高卒4年目右腕・横山陸人投手(21)が“益田塾”で受けた躍進への教えに感謝した。14日、“塾長”を務めるチームメートの益田直也投手(33)らと静岡県内で行っている合同自主トレを公開した。益田とのキャッチボールの際に受けた助言がはまった。「左足の上げ方が独特と言われるのですが、しっかり右の股関節にはめることを意識しながらやっています」。上げた左足を“はめる”意識を持つことで右の軸足にしっかり体重が乗り、体は捕手方向に流れて力が伝わりにくくなることが狙いだ。

この“塾”では厳しいランメニューや体幹トレーニングが大きな特徴だ。強い体幹や下半身は投球時のリリースにも好影響を及ぼしている。昨年12月、通っているジムで撮影した映像を見て、リリースの弱さを感じた。修正にも手応えを得つつある。「なでる癖があるなと。体幹を使って投げることで、なでるというより、ボールの反対側(捕手側)をたたくようなイメージ。まっすぐがしっかり抑え込める。しっかりたたけるとスピンが効いた球が投げられるので打たれにくい」。2月1日のキャンプインまでに感覚を研ぎ澄ますつもりだ。

佐々木朗希投手と同期の最速150キロ超サイドスロー右腕には、中継ぎでの期待が高まっている。21年には10試合に登板したが、昨季はわずか1試合。「まずは1年間1軍で戦力として投げ抜くこと。最低でも40試合登板は目標にしたい。打者に対して結果にこだわっていきたい」。佐々木朗、佐藤都志也捕手、高部瑛斗外野手ら19年ドラフト同期にも負けていられない。【鎌田直秀】

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