ロッテの「9番中堅」藤原恭大外野手(23)の打撃と走塁が逆転勝ちを生んだ。

1点を先制された直後の7回1死一塁で1-1から9球連続ファウルで粘り、日本ハム3番手のメネズを強襲する内野安打でチャンス拡大。2死満塁後は4番手の玉井の暴投で二塁から一気に三塁も蹴り、ヘッドスライディングでホームに生還した。「最初から(ホームに)行く意識を持ちながら、絶対にセーフになってやろうという気持ちで走りました」。三塁コーチの大塚明外野守備兼走塁コーチ(47)が腕を回す“GO GO”指示で加速した。

3回の第1打席でも先発した伊藤の内角直球を捉え、三塁線を破る二塁打を放ち、3試合連続のマルチ安打と好調だ。「開幕前に打撃フォームをちょっと変えて、それがうまくマッチしたかなと思います。自分がやりたいスイングが出来ています。明日勝って、3連勝したい」と勝利につなげる活躍の継続を誓った。

9番で起用する吉井理人監督(57)も「1番からビッグイニングにつながる打順を組んでいる。下位から始まれば、より点が入りやすい」と狙いを説明。「まずはそれほどプレッシャーのかからない下位打線から始めてもらって、ゆくゆくは1番か3番か。もしかしたら4番を打ってもらいたい選手だと思っている」と期待を寄せた。【鎌田直秀】

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