ロッテの益田直也投手(33)が「日本生命生命セ・パ交流戦」のDeNA戦で今季18セーブ目を挙げ、通算200セーブを達成した。プロ野球史上10人目で、球団としては228セーブの小林雅英以来2人目。672試合目での達成は史上最長となった。

プロ12年目を迎えてもトップレベルを維持出来る益田の強さの秘訣(ひけつ)とは-。専属トレーナーの深沢将之さん(50)が明かした。【取材・構成=鎌田直秀】

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「根本的な体の強さはありますが、体のコンディションづくり、メンテナンスに妥協せず、徹底的にやるところが一番の強み。『自分はプロ野球の中で一番下手だと思っている。だからやらなきゃいけないんです』。この言葉を聞いた時はビックリしました」

過去にはバスケットボール田臥勇太、バレエダンサーの熊川哲也さん、総合格闘技の選手などを担当した。チームの中でも上位な益田の足の速さも原動力の1つだと言う。

「人一倍、下半身の筋肉が強く大きい。打球を飛ばすことが出来たり、速い球を投げられる選手は、だいたい足が速いんです。瞬発的な爆発させる力が強いので、体の使い方が出来ると、野球の競技のほうでも秀でた部分が出てくるんじゃないかなと思います。これまで見てきたアスリートの中でも身体能力という点では本当に一番秀でている」

調子が上がらず登板数が減った17年ごろ。背中側とおなか側の筋肉の使い方のバランスが崩れていた時期があった。助言を受けての修正能力にも長けている。

「野球は背中側の筋肉を使う選手が多い中で、もう少しうまくおなか側の筋肉を使えると効果があるんじゃないかと取り組んでいただいた。そこから球速が戻って、もう1回上げられるようになったとおっしゃっていた。知らなかったものを自分のものにして向上させていくことが出来る方」

今季は150キロ台中盤まで直球の球速も増し、安定感は抜群だ。

「お尻からハム(太もも)にかけて大きさがビルドアップしているので筋肉量が増えた。去年は疲労がたまって体の回復が遅れてしまうことが多かったシーズンで、すごく苦しんでいたので、しっかりとオフにリフレッシュした自主トレから順調。ずっと体が良い状態。『怖いくらい状態良いよね。プロ入って一番良いかもしれないね』って話はしていました」

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