ロッテ高卒3年目右腕の中森俊介投手(21)がプロ初先発し、5回5安打4失点で降板した。

初回は先頭の三森から空振り三振を奪うなど上々発進。3回まではカーブやチェンジアップなどの変化球も効果的に使いながら無失点に抑えたが、4回2死二、三塁から中村晃に右中間へ逆転3ランを喫した。

「先頭打者への入り方だったり、打者の1巡目までは本来のピッチングが出来ていたと思います」と手応えを得た一方、「2巡目に入ってからは球質が変わってしまった感覚があり、抑えたい場面で四球を出してしまったり、長打を打たれてしまったので、そこは課題だと思っています」と反省した。

今季は初の開幕1軍を果たし、4月5日の日本ハム戦で初勝利を挙げた。中継ぎで5試合に登板後は登録を抹消され、2軍で体力と技術を向上させる「育成プロジェクト」を経て約4カぶりの1軍登板。イースタン・リーグの直近3試合では先発でいずれも無失点を続けていたが、悔しい結果に終わった。

吉井理人監督(58)は「良く頑張ったと思います。課題はたくさんありますけれど、立ち上がりの3イニングはちゃんと抑えてくれていたので」と評価した。「気持ち的には1-0で守りたい気持ちになっちゃったので、ちょっと自分のピッチングじゃなくなってやられてしまった。先発をやるうえでのゲームプランの立て方は、これから勉強だと思います」。今後は再度、チャンスを与えるつもりだ。「1回抹消しますけれど、10日間空けたらと思っています。2軍でも中6はやっていないので、1回、間を空けます」。計画を明かし、9月上旬の2度目先発に期待を寄せた。【鎌田直秀】

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