中日細川成也外野手(25)が13日、沖縄県内で自主トレを公開した。昨季パ・リーグ本塁打王の楽天浅村が主催する合同トレに3年連続で参加。オリックス杉本や中日石垣らと汗を流し、「師弟コンビ本塁打王」に意欲をのぞかせた。

昨オフの現役ドラフトで中日に移籍。和田1軍打撃コーチの指導なども受け、昨季は24本塁打、78打点と覚醒した。「打点はこだわりたい。なおかつやっぱり30本は打ちたいな。それ(浅村と本塁打王)を取れたら本当に一番いいと思います」。浅村は昨季26発で3年ぶり2度目の本塁打王に輝いた。師匠とセ、パでタイトルを分け合う未来を夢見た。

今季は巨人から中田も加入した打線の中核として期待される。背番号も中日では故・大豊泰昭氏や元ヤンキース松井秀喜氏らが背負った強打者の証「55」に変更した。「去年よりもいい成績は残したい。得点圏の打撃が一番かな。走者を返せる打撃をもうちょっと考えたい」。フリー打撃では右打ちを意識。球場だけでなく練習後の会食では、本塁打と打点王をそれぞれ2度獲得している浅村らを質問攻めにしているという。

ライバルは多い。チーム内にもブライト、鵜飼ら若手がしのぎを削り、今季から前ソフトバンクの上林も加入した。新助っ人ディカーソンも控える。「去年は開幕から出られなかった。開幕からスタメンで出て、1年を通して活躍したい」。フロックとは言わせない。移籍2年目の飛躍を誓った。

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