阪神大竹耕太郎投手(28)が今季2度目の実戦登板に臨み、5回5安打2失点とまとめた。

中日戦に先発。2回に石川昂から左翼へのソロ、3回には細川に適時打を許したが、いずれの回も最少失点で留める粘投。後半2イニングは無安打無失点と、尻上がりに調子を上げた。「外低めの強い真っすぐをもう1回見直して。前半より後半の方ができていた。その精度だったり球の威力だったり。そのへんを突き止めて、やっていきたい」と振り返った。

今年1月に左肩のガングリオン(良性のしこり)を除去。前回の6日楽天戦以来、10日ぶりの登板で今季最多の85球を投げた。岡田監督は「4回ぐらいに、リズムもテンポもやっとようなってきた感じやな」と後半の投球を評価。ちょうど2週間後にあたる、開幕2戦目の30日巨人戦(東京ドーム)先発が有力。しかし、この日は2軍戦で「予備1番手」の門別も5回2失点と好投。指揮官は「(起用の判断は)全然してないよ」とギリギリまで両左腕の状態を見極め、結論を出す考えだ。

現時点で大竹の次回登板は23日オリックス戦(京セラドーム大阪)の見通し。「今日のピッチングを踏まえて、もちろん100点ではない。まだまだ上げられると思うし、上げなきゃいけない」。開幕に向け、総仕上げにかかる。【波部俊之介】

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