広島からドラフト3位指名を受けた近大・勝田成(かつだ・なる)内野手(4年=関大北陽)が、NPB最小兵選手としての活躍を宣言した。
指名を受けた直後、会場でともにその時を待っていた部員からスティックバルーンで盛大に祝福を受けた。「うれしい気持ちとほっとした気持ちの、2つの感情がこみ上げてきています」。堅実な守備が持ち味の勝田は夢がかなった思いを語った。
身長163センチは、西武の滝沢夏央内野手の164センチを下回るNPBで最小となる。これまでは厳しい言葉も受けたというが、努力ではねのけてきた。3球団からドラフト1位指名され、阪神が交渉権を獲得した創価大・立石正広内野手から「筋力を維持しながら瞬発力を上げるメニュー」を聞いて実践。光元一洋監督が「小さいけど強い」と評するまでの体を手に入れた。
今後はプロの舞台で存在感を示すことで見返し、周囲に希望を与えていく。「小さいからプロになれないっていうのは言い訳だと思ってきた。自分がプロの世界で活躍して(プロ選手を)諦めかけている小さな選手に夢や希望を与えるような存在になりたい」。小さくてもプロになれることを証明した男は、次のステップでも壁を乗り越える。
中学、高校時代は菊池涼介内野手のノックを見るために、広島戦が行われる日に甲子園に通った。多くの学びを得た選手とチームメートになることが決まり「いろいろアドバイスをもらいたい。守備範囲や、相手のスイングを見ての1歩目の速さを学びたい」と話した。
偶然にも「目立つために」と赤色のリストバンドやバッティンググローブを使ってきたという勝田は「赤に縁があるのかなと思った。これから球場を真っ赤に染めたい」。早くもマツダスタジアムでのプレーを心待ちにした。



