13日に22歳を迎えた東大4年の小山大貴さんが、祝福した。記者から、相撲部時代の先輩、須山(25=木瀬)が大学卒業を確定させたとの知らせを受け、「4万字の卒業論文を執筆しながら、稽古や場所に備えるなんてすごく大変。卒業したいと言っていたんで良かったです」と喜んだ。

「赤門」で知られる東大から初めて角界入りして以降、その活躍を見守ってきた。リアルタイムでみられなくても、どんな一番だったのかをチェックすることを欠かさない。思い入れがあるのは、部の先輩、後輩の間柄だけではない。「僕が相撲部を続けていく上で、大きな存在でした。もらった言葉に励まされたこともありました。忘れることはないです」と感謝した。

異例の道を選んだ先輩の姿は、現役生たちにとっても語り草だ。小山さんは「稽古のやり方、当時頑張っている稽古に打ち込む姿は現役生にも受け継がれてます。奥底で刺激となっていると思います」。自身もこの春に卒業し、来月から日本史の研究者を目指して東大の大学院に進学する。須山とは歩む道は異なるが、「自分も頑張らないと」と奮起した。【平山連】