ボクシング日本ライト級タイトルマッチの前日計量が12日に都内で行われた。13日に東京・後楽園ホールで、同級王者吉野修一郎(28=三迫)が同級1位富岡樹(22=REBOOT.IBA)の挑戦を受ける。ともにリミットの61・2キロでクリアした。

吉野は昨年10月にWBOアジア太平洋と東洋太平洋王座も、1回TKOで獲得した3冠王者。2人は以前には何度もスパーリングしたが「スピードあるが怖さはない。当たれば倒せる。KOは意識せず、コツコツ当てて嫌がらせれば」と自信を見せた。

11連勝中(9KO)で節目のV5戦となる。「勝つことで日本一であることを証明し、ここは卒業したい。勝って世界へ行きたい」とステップアップを期す。ライト級戦線は日本人には厚い壁だが「誰でもいいので、米国でやりたい。サムライと呼ばせたい」と意気込みを口にした。

富岡は17年にユース王者となり、タイトルは18年の東洋太平洋以来2度目の挑戦となる。「ほしいものが手に入る。クリスマス前の子供のような気持ち。ボクが一番楽しみ」と自信満々だった。吉野に対しては「強い王者だが、過大評価されている」と豪語した。

1月末から3階級制覇したホルヘ・リナレス(帝拳)と3日間スパーリングした。「もっと差があるかと思ったが、スピードは通用し、ひけはとらなかった。気持ちに自信を手に入れて怖いものはない」と笑み。「米国で試合するのが目標。日本王座は海外進出へのチケットになる」とあくまで強気だった。