ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)ら新旧世界王者たちがエキシビションマッチに臨むチャリティーボクシングイベント「LEGEND」(2月11日、東京・代々木第1体育館)の対戦カードが3日、発表された。スパーリング形式のエキシビション3分3回で開催される。

昨年12月にK-1スーパーバンタム級王座を返上し、今年1月にボクシングのプロテストに合格したばかりの武居由樹(24=大橋)が参戦決定。元WBO世界フライ級王者木村翔(32=花形)と対戦することが決まった。

3月11日、東京・後楽園ホールで高井一憲(34=中日)との6回戦を控えている武居は「まだ6回戦(ボクサー)でまだまだですが、相手は元世界王者。K-1王者がどこまでやれるか楽しみにしてください」と意気込みを示した上で、イベント名を意識しながら「世界王者とやるなんていいのかなと思いましたが、ボクもK-1王者。K-1ならレジェンドだと思うので」と発言し、会場をどよめかせた。

ここで会見に同席していた、武居を指導する元世界3階級制覇王者八重樫東氏(38)が助け舟を出した。「武居はK-1王者でK-1では敵がいないほどの強さをみせた選手。実際に強い。ただボクシングということになると2本の手のみで足を使えない。ちょっと未知数な部分は多い。レジェンドかレジェンドじゃないかと言えば、レジェンドではないです」と笑いを誘った。さらに「ボクシングのレジェンドになれるように、まずは木村選手と良いスパーリングしてほしい」と熱いエールも送った。

一方、元K-1王者との対決となった元世界王者木村は「ボクシングルールとはいえ、K-1王者がどのぐらい強いかは興味がある。階級も上ですけれど一生懸命、頑張りたいと思います」と余裕の表情を浮かべていた。