ボクシングWBC世界ライトフライ級新王者の矢吹正道(29=緑)と、前王者の寺地拳四朗(29=BMB)の再戦が決まった。大阪市内で15日、興行権を持つ真正ジムの山下正人会長、緑ジムの松尾敏郎会長、BMBジムの寺地永会長が記者会見し、WBCから再戦命令が届き、両陣営で合意したと発表した。

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◆ここまでの動き

▽9月22日 矢吹が9回に攻撃を仕掛け、寺地の右目上をカット。10回TKOで矢吹が、寺地のV9を阻止して王座奪取。

▽10月5日 寺地側が(カット場面は)頭を下げて相手にぶつける「故意のバッティング」とし、JBCに質問状を送付。

▽同14日 新王者・矢吹の現役続行が判明。

▽同18日 WBCからJBC宛てに「再戦命令」のレターが届く。

▽同27日 寺地側に、26日付で「確定的な故意は認められない」といった趣旨の回答書が届く。

▽同29日 矢吹側の緑ジム松尾会長がJBCに問い合わせ「再戦の連絡は来ていない」と伝えられる。

▽11月8日 BMBジム寺地会長が会見し、JBCの回答を不服とし再抗議。

▽同10日 両陣営にJBCから、WBCからの「再戦命令」が出たと伝えられる。