世界的スターとなる元3団体統一ミドル級王者で現IBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)が31日、来日した。

4月9日、さいたまスーパーアリーナでWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)との2団体王座統一戦に向け、試合10日前に到着。元世界統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)以来となるボクシング界の大物がついに日本に来た。

ゴロフキンは「気分はとてもいいです。体調も良くハッピーです。何回か試合が延長して、やっと日本に来て、何というか“ほっとした”というところです。私たちのグループに対して帝拳のスタッフが非常にプロフェッショナルに接してくれて日本に着いてからも安心して過ごせて、いい経験ができると信じています」と安堵(あんど)の気持ちを示した。

2月上旬に村田戦に向けて米の南フロリダでキャンプを開始。スパーリング数は90~100回を消化してきたという。「村田はとてもスマートで強い選手だと思います。厳しいハードな練習をこなしてきたと思うし、それだから彼は自分にとって危険な相手だと思っています。自分のフォーカスはこれまでキャンプで練習したことすべてを完璧にこなし完全な形で実行することです」と警戒しつつ意気込みを示した。

2つの世界ベルトを懸けて戦う村田という存在についても「オリンピック(五輪)金メダリストであり、世界王者に2度なっている。それにはそれなりの理由がある。彼は素晴らしいファイターです。彼に対して自分は、これまで彼が成し遂げたこと、そして彼の才能に対してとてもリスペクトしています。彼がそういう選手だから、今度の試合の日はファンにとっても、彼と自分にとってもエキサイティングな夜になるはずです」と予告していた。