大相撲名古屋場所で自身の持つ最多記録を更新する35度目の優勝を果たした横綱白鵬(30=宮城野)、新大関照ノ富士(23=伊勢ケ浜)ら7力士が27日、成田空港からモンゴルに一時帰国した。

 照ノ富士らは午後1時前に空港に到着していたが、ウランバートル市が悪天候のため約5時間も遅延。乗客約400人に影響が出た。名古屋で優勝一夜明け会見を行った白鵬にとっては都合が良かったが、他の力士たちは「今ごろ、もう着いてたのに」とぼやくなど、待ちぼうけとなった。

 この日に現役引退を表明した幕内旭天鵬(40=友綱)の弟弟子、幕内旭秀鵬(26)は、待機中にテレビで流れる兄弟子のニュースを見て「寂しいなあ」とぼそり。土俵との別れを惜しみつつ、午後7時半ごろに機上の人となり故郷へ向かった。