大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が日本国籍を取得したことを受けて、白鵬と最も対戦回数の多い前頭琴奨菊(35=佐渡ケ嶽)はエールを送った。

3日、千葉・船橋市の二所ノ関部屋で行われた、二所ノ関一門の連合稽古に参加後、報道陣に対応した。

白鵬とは金星を奪った先場所まで63度対戦(7勝56敗)。これは、自身と元横綱稀勢の里の66度に次ぐ、史上2番目に多い対戦回数だが「(白鵬は)相撲愛のすごい人。相撲をやっている子どものために『白鵬杯』を毎年開催している。あの規模でやってしまう人はいない。相撲愛がないとできない。相撲界がもっと良くなるように、僕らも力を合わせていきたい」と話した。

「白鵬杯」は、小中学生を対象とした相撲大会で、今年は全国はもちろん、世界8カ国から約1200人が参加した。この年代の大会としては世界最大規模。基本的に費用は白鵬の持ち出しで、特に海外からの参加者の遠征費を大部分負担している。年1回の開催だが、毎年数億円単位を負担して、両国国技館で開催。今年2月が第9回大会だった。この姿勢に感銘を受け、自らのいしこ名を冠した少年相撲大会を、出身地などで行っている現役関取衆もいる。